入院期間中に師匠からお借りしていた
山崎豊子の「ぼんち」
読んでみて
わからない文化や着物の表現が出てくるので、
調べながら昨年末に読み終えました。
今、なかなか触れることがない
かつての船場商家の文化
花街の文化しきたり
お妾さんのしきたり
これらが生き生きと描かれています。
着物に関する記述がたくさん
冒頭から、「月の朔日と15日に着ている着物を新に替えてしまう」という、今では考えられないような商家の人たちの生活から始まります。
季節・場面ごとに変わる女性たちの着物。
どんな素材や紋様なのか、都度都度調べて、
物語の場面を想像しながら読んでいました。
印象的なのは…
夏着物の描写が多かった、病に伏した主人公の父とその妾のエピソード。
妾のしきたりの厳しさを感じました。
ぽん太の本宅伺いのシーンは、主人公の祖母&母との対決にドキドキ(笑)
足袋問屋である主人公が売り出した絹寒冷紗裏の足袋は、どんなものなのか手に取りたくなりました。
他の作品も気になります!
同じく大阪を舞台にした
『花のれん』
『女系家族』
あたりが気になるので、時間を見つけて読んでみたいと思っています。